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zoom RSS 電子オルガン自作・自編による「平部やよいリサイタル」 〜9th Chamber Tone〜

<<   作成日時 : 2006/03/28 00:34   >>

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3月17日   サントリーホール小ホール
エレクトーン:平部やよいさん(使用機種はもちろんSTAGEA)  
  http://www.yayoih.com/prof.htm
   (情報満載のファンサイト→http://www.yayoih.com/
アコーディオン:御喜美江さん 、バンドネオン:北村聡さん  
  http://www.yamaha-mf.or.jp/el-player/hirabe/topics.html#20060317

今回のテーマは「風」
1.ART 1907〜1931 〜バンドネオンと電子オルガンによる〜
   キュビズム、エコール・ド・パリ、ダダ、バウハウス(作曲:平部やよい)   
2.HAYATE 〜バンドネオンと電子オルガンための〜(作曲:平部やよい)    
3.Concerto for solo percussion 第一楽章 (作曲:Richard Rodney Bennett )
4.時空を超えて(作曲:平部やよい)                          
5.Natural Marvel(作曲:平部やよい)
6.Wit Minuet(作曲:J.S.Bach)
7.風変わりなアンダンテ(作曲:W.A.Mozart)                     
8.Toccata(作曲:S.Prokofiew)                   
9.澄みし淵 2006(作曲:平部やよい)                         
10.Aeolusとの対話
   〜アコーディオンと電子オルガンのための〜(作曲:平部やよい)       
11.エトスとパトス 
   〜アコーディオンと電子オルガンのための〜(作曲:平部やよい)       
アンコール Ballet Tango(作曲:アストル・ピアソラ)                         


高校生の頃、平部さんが出されたファーストLP「フラッシュ・ポイント」は私のバイブルのようなものでした。それまでに知っていた作曲家の中で最高!の作曲家と思っていました。最近HPを発見して拝見し、改めてスゴイ&スバラシイ方、と思っています。
このChamber Toneシリーズを聴くのは今回で3回目。最近は「難解な曲ばかり書かれるな〜」と思っていましたが、今回の曲はどれもとても面白く魅力的でした。私の方に、こういう曲を分かる”耳”が出来てきたのかな??

プログラムのNoteに、今回の企画の理由が記載されており、とても勉強になりました。
以下、抜粋です。
「今回アンサンブルにこれらの楽器を選んだ理由は、その面白い歴史のつながりに注目し、アコーディオンとバンドネオンの共通性や違いを、さらに同じオルガン属で進化を遂げた電子オルガンとの対話による作品を通して表現したかったからです。(中略)
その面白い歴史とは、、、元祖フリーリード楽器である中国の笙に端を発し、その仕組みを持ち帰った旅行者により18世紀にドイツでオルガンの調律用の笛(のちに、この笛はハーモニカに発展します。)が開発されました。さらに、両手を放しても調律出来るように蛇腹を付けて卓上に置くと自然に音が出るように開発され、のちに和音(accord)が演奏出来るように改良されたのがアコーディオン。さらに、小型ボタン式(コンチェルティーナ)からハインリッヒ・バンドが考案したのがバンドネオンです。」

演奏者の方々もおっしゃっていましたが、これら3つの楽器の音のアンサンブルは本当に違和感がなく、と言うよりも、とてもよくなじんでいて、すっきりと自然に一体となっている感じでした。

1曲目はCD「彩響」で聴きなれている曲。今回はバンドネオンとの共演用にアレンジされ、演奏の後にバンドネオンの楽器の紹介がありました。エレクトーンとバンドネオンは兄弟か親戚のような楽器。持続音が出せる、ということで、エレクトーンとピアノより近い関係。パッセージの行きと帰りで違う指使いだそう。難しそう!

2曲目の「HAYATE」は、とっても素敵な曲で弾きたい!です。

3曲目はアメリカの作曲家の曲でエレクトーンのソロ。手鍵盤を”叩いて”パーカッションの音を出しながら、パーカッションとオーケストラを一人で演奏。頭では可能と分かっていても、不思議な光景と音でした。

4曲目の「時空を超えて」は、CD「香りのある風景」では「ローズ・ガーデン」というタイトルのつけられた曲。STAGEAで音色も少し変わり、今回生で聴いた方がより素敵な曲でした。昔ながらの平部さんらしい、とても美しく優しいメロディーが詰まっていますね。

STAGEAはインターネットにダイレクトにつながり(要契約)、そこからエレクトーンプレイヤーの演奏が配信されており、「プレイヤーがお宅のエレクトーンを弾きました。」という状態が楽しめます(http://electone.jp/product/nmt/nmt_monthly.php)。1月〜3月は平部さんの演奏が配信されており、5曲目の「Natural Marvel」はその中の1曲。こういう企画を聞くとSTAGEAが欲しくもなりますが、まだ当分は、今持っているエレクトーンにお付き合い頂く予定。

「Wit Minuet」もCD「彩響」でおなじみですが、STAGEAでより面白い音色で聴けました。
「Wit Minuet」も「風変わりなアンダンテ」も、モティーフやコード進行のほんの一部分を使って、ほとんど平部さんが曲をリメイクしたもの。天国でBachさんもMozartさんも、目を白黒させておられることでしょう!? どちらもとても面白かったです。

Prokofiewさんの「Toccata」は原曲に近い編曲だそうですが、私は原曲ををよく知らなかったので今度聴いてみます。ピアノの曲としてかなり難しい曲だそうですが、当然ながら今回の演奏からもそれがよく分かりました。素晴らしい演奏!!!でした。

次の「澄みし淵 2006」は、「心の中の閉ざした、外に出られない気持ちと、外に出よう! という葛藤を、水のこぼれる淵にたとえた」という曲。以前に聴いたものは、オペラ研究プロジェクト(http://34402263.at.webry.info/200602/article_4.html)主催者の海津幸子さんのリサイタル用に書かれた曲でしたが、今回はそれのSTAGEA用リメイクバージョン。以前に聴いた時はこの曲がよく分からなかったので、今回STAGEA用にどのようにリメイクされたのか、がわからず少し残念でした…。  

「Aeolusとの対話」と「エトスとパトス」では、アコーディオンを「叩く」奏法がありました。また、蛇腹を伸縮させて、「風」のような音も(”伸”は南国の風で、”縮”はシベリアの風のよう)。特に「エトスとパトス」は、スゴイ&スバラシイ作曲家とスゴイ&スバラシイ演奏家の共演で、これは、スゴイものでした!!!(文字にしてしまうとこうなりますが、本当にスゴイものでした!!!)

最近は、色々な方のコンサートの終了直後、ホールの出口へ向かって歩いている時などによく平部さんの曲が頭の中で鳴っています。「よい音楽」を聴くと、私の中にしみこんでいる「よい音楽」がムクムクと目を覚ましてくるのかもしれないですね。

盛りだくさんのコンサートでとても勉強になりました。この”Chamber Tone”、2年に1度ではなく、毎年行っていただきたいな、と思います。
そして、いつか平部さんにレッスンしてしていただける機会があったら、とても嬉しいですね。とてもとても光栄です。

*2008年3月16日追記:このコンサートについてのインタビューがありましたので紹介いたします。
http://www.yamaha-mf.or.jp/ymf/no43/interview/interview.html






♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「アイウエ音楽館」 
ロックにジャズに、クロンチョンにソン…。世界中の民衆がうみだしてきた 音楽への限りない愛を、アイウエオ51小節のフレーズにのせて贈る、ちょっと風変 りな音楽博物館。
図書館の隅にひっそりと居た小さな本ですが、とても面白く勉強になりました。
アイウエ音楽館
アイウエ音楽館 (ちくまプリマーブックス)

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
曲名を丁寧に書いてあるブログで感心しました。
私も平部さんのリサイタルを聞きにいきましたよ。
Bennettはテクニシャンの平部さんならではの曲でしたね。
Prokofiewは、Prokofiewの匂いが充分に伝わってきましたよね。
4曲目は、私は好きでCDも持っています。
これからも平部さんを応援していきましょうね(^_^)
あお
2006/03/30 10:16
あおさま、初めまして。コメントをどうもありがとうございました。
とても充実したコンサートでしたね。アコーディオン・バンドネオンと親戚とは、今まで考えてもみなかったことでしたが、本当によく合っていましたね。
一つお願いがございます。アンコールの曲名をご存知でしたら教えていただけないでしょうか? 聞き逃してしまったのです。宜しくお願いいたします。
iceskate
2006/03/31 00:26
アンコールは、ピアソラのBallet Tangoです。
前回のリサイタルもピアソラでしたね。
平部さんを個人的に知っていますので、このブログのことを
教えておきました。
彼女も見たようで、大変喜んでいましたよ(^_^)v
あお
2006/04/01 00:17
あおさま、アンコールの曲名を教えて頂き、ありがとうございました。
早速、プログ本文へ反映させていただきます。
ところで、平部さんがこのブログをご覧になられたのですか!!?
恥ずかしい!!! です。
(そうですよね、ブログで感想文を公開していたら、ご本人がご覧になる可能性もありますよね…。しかも、他ならぬ平部さんにご覧頂いたとは…。)
より一層、エレクトーンをはじめ、音楽全般の勉強に精進致したいと思います。
色々とありがとうございました。
iceskate
2006/04/01 01:48
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