iceskateのコンサートメモ

アクセスカウンタ

zoom RSS 芥川也寸志 管弦楽作品連続演奏会・その2(オーケストラ・ニッポニカ 第16回演奏会)

<<   作成日時 : 2009/11/22 21:22   >>

トラックバック 1 / コメント 0

11月15日    紀尾井ホール 大ホール(ほぼ満席)

指揮:本名徹次さん
エレクトーン演奏:平部やよいさん
・オフィシャルサイトがリニューアルされたのですねhttp://www.yayoih.com/
・この演奏会のリハーサルについての記事http://www.yayoih.com/gx%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%83%88-%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%93-%e3%82%aa%e3%82%b1%e3%83%aa%e3%83%8f/
・本番についての記事http://www.yayoih.com/gx%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%83%88-%e6%9c%ac%e7%95%aa/
語り:岡 寛恵さん
合唱:すみだ少年少女合唱団
オーケストラ・ニッポニカ ホームページ→http://www.nipponica.jp/

1.映画音楽組曲「八つ墓村」(1977)/甲田潤編(2009)《舞台初演》
2.映画音楽組曲「八甲田山」(1977)
3.GXコンチェルト−GX1とオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート(1974)《1974年以来の再演》
4.子供のための交響曲「双子の星」《交響管弦楽と児童合唱と語り手による》〜宮澤賢治作・双子の星より〜(1957)《舞台初演》

この日は音楽検定受験日だったのですが、平部やよいさんのエレクトーン演奏(STAGEA)とオーケストラとの共演が聴きたく、こちらを優先。

この演奏会は、「名曲なのに初演以来あまり演奏されることの無かった芥川也寸志さんの曲を連続して演奏する」というもの。
チラシにある奥平 一氏の記述が、今回のコンサートについてよく説明されていると思いましたので、そのまま記載させていただきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「私たちは、芥川也寸志に冷たすぎはしなかったか?」

今年、作曲家・芥川也寸志が逝ってから20年が経つ。彼が残した業績は具体的、かつ広範であり膨大である。音楽文化振興の礎の整備(芸術文化振興財団)、音楽を聴く良好なホールの建設(新国立劇場、サントリーホールなど建設への貢献)、オーケストラの育成(新交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団など)、音楽著作権の確立(日本音楽著作権協会)、音楽による国際交流、平和を求める音楽活動、(「反核・日本の音楽家たち」)、音楽教育への提言など、際限がない。しかし何よりも忘れてはならないのは、作曲家としての業績である。

没後20年を記して今年各地で芥川の作品が演奏されるが、それらはいずれもすでに定番となった著名な作品ばかりである。「交響三章(1948)」「交響管弦楽のための音楽(1950)」「弦楽のための三楽章(1953)」「エローラ交響曲(1958)」「チェロとオーケストラのための”コンチェルト・オスティナート”(1969)」あたりなのである。

確かに定番も大切。しかし今年こそ、名のみ知られていながら、私たちが未だに聴いたことのない芥川作品を演奏して、彼の作曲活動を改めて回顧する絶好の機会であるはずだが、そのような企画は見当たらない。
実はこうなるのも必然と言える。なぜならば、楽譜が無いのである。日本の作曲家としてきわめて著名な芥川の管弦楽作品であれ、楽譜が整備されていて日常的に演奏可能な作品は決して数多くはないというのが現実なのだ。

そこで改めて、本名徹次音楽監督のもとオーケストラ・ニッポニカは、芥川也寸志の映画音楽、合唱曲、管弦楽曲、協奏曲、バレエ音楽、オペラの各分野から管弦楽作品を選び、3回のシリーズを企画した。シリーズ第2回あたるこのたびの第16回演奏会を開催するにあたっては、楽譜の1部または全部が失われた作品ばかりを取り上げる。楽譜が一切現存しない映画音楽「八つ墓村」は、サウンドトラックから慎重に演奏用の譜面を復元した。「GXコンチェルト」は、オーケストラ総譜(スコア)のみが現存するためにこれを基に楽器パート別演奏譜を作成した。所在不明となっていた「子供のための交響曲・双子の星」の楽譜は、捜索の果てについに発見に至り、演奏を実現できることになった。

演奏曲目の半数が舞台初演の作品である。たとえば、1957年作曲の「双子の星」は、全15楽章からなる充実した内容であり作曲者の代表作とも言える作品。なぜ今まで演奏されてこなかったのかが不思議である。

作品は、演奏されなければ”音楽”にはならない。演奏され、聴き継がれて初めて、”音楽”作品として生き残ることができる。シンプルな論理である。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

エレクトーン(STAGEA)がとても良く見える席でラッキーでした。普段のコンサートではあまり1階4列目中央などという席には座らないのですが、やはりオーケストラの音量が大きく、迫力がありますね。

「八つ墓村」も「八甲田山」も、映画を見たことがなかったので、「どんな曲だろう?」と思って行きましたが、なかなか面白く大変美しい曲で、どちらも、歌心あふれる素晴らしい演奏でした♪♪

映画音楽組曲「八つ墓村」は、1977年10月に公開された映画「八つ墓村」の音楽の中から、ニッポニカの委託によって甲田潤氏が新たに編んだ管弦楽組曲で、「八つ墓村」の楽譜は現在、総譜(スコア)及び演奏譜面が共に行方不明であり、今回サウンドトラックの録音を基にして全ての譜面が製作されたそうです。
特に「第4曲:青い鬼火の淵(道行のテーマ)」と「第5曲:竜のアギト」が美しく、とても気に入りました。
(※この「第4曲」のみ、2006年8月6日、ベトナムのハノイで、本名徹次氏指揮&ベトナム国立交響楽団によって初演されたそうです。)
そしてこの作品は、「GXコンチェルト」との共通性が強い作品なのですね。
…この映画のストーリー、実際にあった大量殺人が基になっているのですね…(怖い……)。

「八甲田山」も、映画のシーンが(見ていないのに)目の前に浮かぶ様な音楽でした。
「第1曲:八甲田山(メインテーマ)」について、この映画の主題楽想を、芥川氏は自ら童謡「月の砂漠」から得たと言われていたそうで、リズムは「月の砂漠」と同じ、旋律は全く別な作品となっていました。

「GXコンチェルト」の使用楽譜は、スコアはヤマハ・ミュージック・ファウンデーション出版編、パート譜はオーケストラ・ニッポニカ作成。初演は1974年6月3日、東京文化会館で、指揮は芥川也寸志氏、エレクトーンGX-1独奏は、沖 浩一氏、管弦楽は東京交響楽団。
GX-1と3管編成のオーケストラの為のオスティナートを主体とするコンチェルトとして1974年に作曲され、故 川上源一氏(元ヤマハ社長・会長)に捧げられた、という曲。4つの部分からなる、1 楽章として構成され、連続して演奏されます。
「GX-1開発当時は、”好きな新しい音”は原則同時に1つしか創ることができなかったものを、35台分のシンセサイザーを1台に搭載したのがGX-1」だったそうです。(私は弾いたことが無いので…。)
この懐かしき名器エレクトーンGX-1の写真と、この曲についての演奏者平部さんのコメントがこちらにあります。
http://www.yayoih.com/%e3%80%90gx%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%83%88%e3%80%911115%e3%80%80%e3%81%9d%e3%81%ae2/
もっと美しいメロディーがふんだんに登場する曲かと想像していましたが、何とも不思議な感じのする曲でした。しかしさすがに、電子楽器とオーケストラが全く違和感無く融合していました。エレクトーンのコンサートでも、もっとこうしたエレクトーンとオーケストラの共演が頻繁に聴けると良いな(また逆に、クラシックコンサートで、ソロ楽器としてエレクトーンがもっと頻繁に登場するようになると良いな)と思いました。

「双子の星」のスコアは、自筆楽譜(日本近代音楽館提供)、パート譜は日本フィルハーモニー交響楽団所蔵。語りと歌のテキストは、1957年の初演台本に基づき、2009年オーケストラ・ニッポニカ編。
初演は1957年11月25日、文化放送による放送で、渡邉暁雄氏指揮&日本フィルハーモニー交響楽団の演奏、中村メイコ氏の語りと東京少年合唱隊だったそうです。
迫力のある演奏で面白かったです。合唱団がとても上手でした♪

そしてプログラムの最後の方には、「芥川也寸志氏略年表(暫定版)」が記載されています。

この演奏会企画は、とても意味のあるものだったと思います。いつもコンサート会場の入り口で頂くチラシを見ていると、同じ演目の繰り返しが多く、最近は本当に”厳選して”行く様になりましたが、今回のような「芥川也寸志氏の没後20年にあたり、優れた作品でありながら、初演後まったく演奏されたことのない作品を優先的に選曲。又、演奏用の譜面が失われた作品の譜面を、音源または総譜を元に復刻製作。」等の、テーマと意味のある演奏会が、もっと増えると良いな、と思います。


※この演奏会についての、他の方が書かれたブログ記事:
http://jasminium.blog45.fc2.com/blog-entry-65.html



他の音楽ブログを読んでみる








*********************************************************
チェルノブイリ子ども基金:チェルノブイリ24周年救援カレンダー2010 販売
〜いのちの輝きを見つめて懸命に生きる子どもたちを傍に〜

2010年度のチェルノブイリ子ども基金のカレンダーが完成したそうです。例年より少しだけ小さくなったそうで、閉じた段階、つまりお届けするときのサイズはB4サイズで、価格も例年よりお求めやすくなったそうです。
※このカレンダーの収益は被災地の子どもたちの薬代や保養費などに用いられます。

◆撮影:広河隆一氏
◆定価:1300円 送料2部まで200円 3〜9部まで実費(10部以上1割引/送料無料)
◆お申し込み方法はコチラから→http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/index.html#AD
◆お支払い方法:お届けするカレンダーに同封の郵便振替用紙でお振り込みください
◆カラー/サイズ 縦51.4cm×横36.4cm



【送料無料】全音ポケットスコア 芥川也寸志:チェロとオーケストラのための「コンチェルト・オスティナート」
楽器天国
出版社 全音楽譜出版 ジャンル 全音ポケットスコア/オイレンブルク・スコア シリーズ 全音ポケットス

楽天市場 by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
NHK音楽祭2009 ワレリー・ゲルギエフ指揮 NHK交響楽団
11月30日    NHKホール ...続きを見る
iceskateのコンサートメモ
2009/12/05 19:07

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
芥川也寸志 管弦楽作品連続演奏会・その2(オーケストラ・ニッポニカ 第16回演奏会) iceskateのコンサートメモ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる