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zoom RSS 日本フィルハーモニー交響楽団 第329回名曲コンサート

<<   作成日時 : 2009/03/22 22:18   >>

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3月15日    サントリーホール大ホール(ほぼ満席)

指揮:西本智実さん(http://www.tomomi-n.com/
合唱:新座少年少女合唱団
コンサートマスター:木野雅之さん
映像アートスタッフ:構成 垣花理恵子さん 他

♪チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》(全曲)

今回、CDでの活き活きとした素晴らしい演奏(http://34402263.at.webry.info/200811/article_4.html)が生で聴けるということで、「希望する席種の中で、一番音の良い席を下さい。」と日本フィルさんにお願いして購入したチケットでした。
日本フィルさんから「完売御礼!」のメールが来ていましたが、当日はちらほら、空席もありましたね。

そして今回は、日本では演奏される機会がまだ少ないこの全曲演奏会にあたって、この作品の深い世界をよりはっきり観客に伝えたい、という強い西本智実さんの願いがあり、西本さんのプロデュースにより、アート・映像等、異なるジャンルの表現とのコラボレーションが実現し、開場後及び休憩中には映像上演、会場ロビーではアート作品の展示がありました。先日のマーラー(http://34402263.at.webry.info/200903/article_5.html)といい、西本さん手作りの感じのコンサートが嬉しいですね。
映像も良く見える席で良かったです。

さて、このコンサートを聴くにあたり、下記原作3作を読んで行きました。

1.アレクサンドラ・デュマ作:「くるみ割り人形」

西本さんがあるTV番組で、「フランス革命以降のことが書かれていて、怖いけれど面白い。」と言われていましたので、「どの様に怖いのだろう?」と思って読み出しました。確かに、一般的な”バレエ”のイメージを持って読み始めると、最初から”怖い”と感じる部分がありますね。
又、「くるみ割り人形」は、「当時の貴族社会への批判」ということも聞いたことがありましたが、確かにそのように思いました。
よく観るバレエに成っているのは、原作の最初と最後の部分が中心で、原作者がこの物語の中で言いたかったであろう、上記の重要な部分が欠落しているのですね…。
又、バレエ音楽を書くにあたって、登場人物のフリッツとマリーを、チャイコフスキーは自分と妹のアレクサンドラと重ねあわせていた、ということも知りました。
E.T.A.ホフマン原作の「くるみ割り人形とねずみの王様」よりも、バレエと結びつけて読む場合は、こちらの方が有効、とあとがきにありました。

2.ホフマン作:「くるみ割り人形」

同本を図書館で予約したら、厚さ1cm程の絵本が来てしまいました。
ここでは、”ドロッセルマイヤーおじさん”が”マイエルおじさん”となっていますね(これは、ホフマン自身とか)。
そして、子供向けの本だから、ということでしょうか、貴族社会への批判の部分はカットされていました。

3.E.T.A.ホフマン原作:「くるみ割り人形とねずみの王様」 種村季弘訳(河出文庫) 

こちらは、くるみ割り人形のせりふの日本語訳が「拙者…」などとなっていて、ちょっと今までのくるみ割り人形のイメージとは違っていました。そして、上記1.のデュマ作の方とは、クララの父親の職業等、細かい部分が少し違っていましたが、デュマ作の方の本には挿絵があったので、そちらの方が物語の世界には入って行きやすかったです。

又、Kバレエカンパニーの同作品のDVDも観直して行きました。こちらでも、もちろん組曲版では聴くことのできない曲が聴けますね。上記3.で「ピルリパート姫を元の美しい姿に戻すために必要な”カラカトゥクくるみ”は、”漢字”でその名称がくるみに書かれていた。」とありましたが、このDVDの、その部分の登場人物のお面がアジア人の様だったことに、以前に観た時にはその理由に気づいていませんでしたが、納得しました。

さて、やっとコンサートについて。
当日、会場には著名人もいらしておりました。

今回、オーケストラも大変一生懸命演奏してくださっていました。そして1部の演奏では、新座少年少女合唱団の澄んだ声が一際美しかったです。
好きな曲が多い、ということもありますが、「花のワルツ」以降はさすがに圧巻!の演奏。
曲の特徴からして、この内容で全国の学校コンサートなどをやったら良いのではないかな? などと思いました。健全な子供の教育に大いに役立ちそうですね。

そして上記の通り、西本さんプロデュースのアート(影絵?)が1部の最初に浮かび上がった時には、バレエの華やかな舞台の幕が上がったような感じがしました。

「音楽の友」3月号 「そうだ! チャイコフスキーを聴こう!」特集(http://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/ongakunotomo/index.html)のインタビューの中で、西本さんは「ディヴェルティスマンはみなかわいらしい曲ばかりですが、そこに登場する”異国情緒”は当時の植民地貿易国と捉え、一人の手中にある世界、という意識で捉えています。」と語られていますが、2部のアートは、コーヒーと地球儀の絵と「だれのもの?」という言葉等、この解釈に沿ったものになっていました。

終演後のサイン会には、隣のANAホテルでお手洗いと買い物を済ませて外に出た私が仰天!!するほどの、ホールの”外”に超長蛇の列…。(暖かい日でよかったですね…。)

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余談その1
上記「音楽の友」3月号 「そうだ! チャイコフスキーを聴こう!」特集の「チャイコフスキー振りの系譜」という記事の下記部分を読んでいて、私は「日本に西本智実さんがいるわよ〜♪」と強く思いました。

「(前略)こういう、強烈な個性を備えた演奏の系譜に属する指揮者は、今日の西欧や日本では、だれがいるだろうか? オペラでの指揮を含めて、みんなそれなりに美しい演奏を聴かせるが、なにか平均的な演奏という感じがしないでもない。「チャイコフスキー振り」と言えるほどの際立った存在からは、やや距離感があるような気がするのだ。結局チャイコフスキーは、やはり(ゲルギエフが待つ)故国ロシアに帰って行かざるを得ないのだろうか?」

余談その2
あと少しで、西本さんはアメリカでの初お仕事ですね。









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